篠笛奏者の佐藤和哉さん。
NHK朝ドラ「ごちそうさん」のテーマソング『雨のち晴レルヤ』を歌っているのはゆずのお二人ですが、実はその原曲は、佐藤さんが作曲した『さくら色のワルツ』という曲だったそうな!!
日曜日のお昼間に、一度行ってみたかった渋谷アツコバルーを訪ねて、インスタレーション「デプリ」でひとしきり映像製作を楽しんで、監督のピエール・カルニオーさんとティエリー・フルニエさんにもお会いしてテンションが上がった頃、
アツコバルーのマネージャー、なぎささんから「ラ・ケヤキ」の展示会へ行ってみては?とのご提案をいただきました。
「アートを身につける」という展示会も興味深く、「ラ・ケヤキ」という場所にも惹かれて行ってみることにしました。
✼その移動の間に、カフェ・ミヤマにて角川裕明監督と次回のミッションを熱く語り合う90分間がありましたが、このお話はまた次回にゆっくりするとして!
「ラ・ケヤキ」は、なぎささんが言ったように、いわゆるお屋敷でした(笑)庭にブランコあったし!!
展示室じゃなくて、一般家庭の家、という感じなので、入るのがちょっとドキドキ。
しかも、入った瞬間に、何やらコンサートのような空気感…
なるべく静かに受付を済ませて中に入ると、澄んだ笛の音色が…。
一瞬、インディアンフルートの音かと錯覚。
が、奏者は日本人で横笛。
一体なんていう笛なんだろうと思い…。
よくよく見れば、それは古くから庶民に親しまれてきた篠笛。
日本人なら誰しも懐かしさを覚える音色。
でも、こうやってピックアップされると
びっくりするくらい繊細で表情豊か。
そしてそれを奏でる佐藤和哉さんのふわ~っとしたオーラが
部屋中を「癒し」で満たしていたのでした…
私がこの時聴いたのも、この「舞姫」という曲。
のびやかで、風みたいで
揺蕩う光のような
美しい女性の立ち姿が目に浮かぶような曲でした。
何より、私が佐藤さんに注目したのは
演奏に入る前の、指づかいの美しさ!!
独特な手つきで口元にあてる様が
とても厳かな儀式のようで
それは、佐藤さんの篠笛に対する敬意なのかもしれないと。
とても自然な仕草の中で
楽器に対する敬意を表せることに、妙に感動してしまったわけです。
演劇というのは、素晴らしい総合芸術ではあるけれども
表現素材のほとんどが「人間」であるため
時にどす黒く複雑に表現が曲がりくねる時もあって
舞台への敬意を忘れてしまう時もあります。
表現って、なんなの?と思うときも。
でも、そういう時に、佐藤さんのように
楽器に対する敬意をもって
凛とした表現で聴く人の心を癒していく様を思い出すと
思い悩んでトグロを巻いている場合ではないと
思い返せる気がします。
これ以上私が語るより
とりあえず、一度聴いてみてください♪
自然の中で
鳥たちと一緒に歌うような軽やかで優しい音色に
満たされます!!!
佐藤和哉さん オフィシャルサイト
http://shinobue-sato.com/3/index.html