2014年2月19日水曜日

夢をみる~「A Louer フォー・レント」

今から、いよいよフィギュア女子!
頑張れ、真央ちゃん!
世界の女子で、ただ一人飛べるトリプルアクセルにこだわりぬいたアスリート人生、
すごーくかっこいいと思う。




そんな中で私は
「面白そうだよ」という織田奈緒子(衣裳デザイナー/RONDO)から紹介され
ピーピング・トム日本公演「A Louer フォー・レント」を観に行きました。

改装されてより一層文化的趣が増した
世田谷パブリックシアター。
絶対一度は、自作上演をやりたい劇場。


出演者たちの主な表現手段は身体。
一瞬目を疑うような、ありえない動き。
でも、だからこそ、悪夢に引っ張られる。

昔、「フィリップジャンティカンパニー」で受けた衝撃を思い出したけど
舞台セットのトリックはほとんどなくて
とにかく、身体。


すべては一時的なものへと変化し、明日には跡形も残らず消え去るものへと移りゆく。
自らの存在に疑問をいただきバランスを崩す一人の女。


「明日には消える世界の縮図」
これは、シェイクスピアが演劇について語った台詞。
私は、演劇という物そのものがまさに明日には跡形も残らないものへ消えるものだと思うから
逆に救われている部分もあるかもしれないと思う。


次から次へと世界を渡り歩いているような感覚。
だから、私は演劇が好きなのかな。


旅にも似ている。


先日、東京サムライガンズの公演が終わったけれど、
一つの公演期間、私は彼らと作品とともに、旅に出ているような気になる。
完全に非日常にいて、私自身が現実を忘れる数日間。
舞台セットが消滅して、役者たちがもとの顔に戻っていく夜。
燃え尽きた灰が舞うような霞がかった朝。

そして日常に戻ると、何か月も留守にしてたような気分になってる私。
舞台の本番のたび、もう何度もこの夢をみてきたと思う。


次の旅は、5月。
今度は、ロデオ★座★ヘヴンの男たちと
埃っぽい異国へ旅する予定。


旅までのこの数か月、
日常を生きるぞ!!